探偵火神と殺人鬼緑間の話3

「最近、物騒ですからね…はい。これ」
「…何これ？」
黒子から腕輪らしき物を渡されて高尾が首をかしげる
「防犯ブザーみたいなものです。ここを押すとボクの携帯に君からのSOS信号が飛んでくる仕組みです」
にっこり笑って高尾の頭をなでる
「…あの…オレもうガキじゃないよ…？」
気恥ずかしいのか高尾は黒子の手を払う
「君のピンチには必ずかけつけますから」
「こども扱いすんなよ…」
「それはすみません」
払われた手を掴みそのまま握って笑う黒子
表面は笑顔だが内心は心配で仕方ない
青峰が持ってきた資料の被害者はすべて20代の女性だけだった
狙われるのは女性だというのが警察の見解
確かに確立は高い
だが、いつ犯人の趣向がかわるかなんてわからない
男性も狙うかもしれない
年寄りや、こども、高校生…
高尾が巻き込まれない可能性は0ではない
万が一の備えはしなくてはいけない
そう考えた黒子が1晩で作り上げたのがこの腕輪だ
GPS搭載で、緊急信号をキャッチした時から解除されるまで高尾の位置を教えてくれる優れものである
本当は四六時中、居場所を確認したかったが火神に止められて断念したのは内緒の方向で





そんなやりとりを昨日したばかりだった





的な！